マレーシアという国は、小職的にはあまり見どころが無い国である。
他の東南アジアに多く点在する中世の遺跡群(タイやカンボジアのクメール遺跡、インドネシアのボロブドール、ミャンマーのバガン遺跡等)がなかったりするからだ。
もちろん、そんな事だけで国を評価しているわけではないが、遺跡が無いことで、今までこの国に足が向かなかったのは事実である。
しかし、この国に名所がないわけでは、もちろん、ない。
観光客が押し寄せる、世界遺産に登録されているものが、いくつかある。
マラッカ海峡の歴史都市、(マラッカとペナン島)、レンゴン渓谷、グヌン・ムル国立公園、キナバル公園などである。
この中で、マラッカ海峡という地名は、妙に旅人の心をくすぐるものだ。
マラッカ海峡はマレー半島とスマトラ島を隔てる海峡で、古く大航海時代にはすでに海上交通の要衝であった。
小職は今や、アジア各地で江口行為を楽しむエロサラリーマンであるが、(別に卑下しているわけではない)かっては、結構ストイックなバックパッカー旅人であったのだ。
少し残っている旅人の心の欠片が、マラッカからマラッカ海峡を一目見ておけと囁くのである。
そんな訳で、一応、今回のマレーシアへの旅の第一義は、このマラッカ海峡を見ることであったわけである。
マレーシア旅行2日目。
朝から小職はマラッカを目指した。
いろいろもったいぶって先述したが、要は一回マラッカ海峡を見たかっただけなのだ。
マラッカはクアラルンプールの南、バスで約2時間である。
クアラルンプール市内の電車を乗り継ぎ、長距離バスセンターであるTBSバスステーションへ。
クアラルンプール市内のモノレール
バスステーションからマラッカ行きのバスに乗り込む。
マラッカ行きは、1時間に数本でているようだ。
うとうとしつつ、約2時間でマラッカのセントラル・バスステーションに到着。
バスも日本と変わらないクオリティで、道路ももちろん完全舗装の高速道路移動。
さすがは、東南アジアの優等生・マレーシア。
旅は楽チン、ですな。
さて、現時刻はAM10:30である。
朝から何も食べてないことから、少々空腹を覚えている。
まずは、飯じゃーということで、バスステーション内を練り歩く。
普通に、中華とかファストフード店とかいろいろある。
その中で、明らかにローカルマレーシア人向けと思われるぶっかけ飯を出している店があったので入店。
店の若い女の子の従業員に話しかけた所。
……おう、まったく英語通じひん。
小職も、マレー語はまったくわかりません……。
ま、ナシゴレン(目玉焼きをのっけたマレー版焼き飯)を食べたかったので、それを指さして、他にも野菜炒め的なのを追加して、食す。
まあまあ、うまい
量的に少し、物足りなかったが、まずはこれで良しとし、会計をすませ、街へ出ることにする。
マラッカのバスステーションは、市の中心より2.5キロほど北にあり、郊外である。
安いローカルバスで市の中心に向かってもよいが、タクシーでも20RM(500円前後)なので、素直にタクシーで行くことにした。
タクシーに乗って、10数分、目的のオランダ広場で下車。
さすがは、マレーシア随一の観光名所、観光客であふれかえっている。
中国人
チャイニーズ
CHINESE
人民…
いや、中華の人多すぎやろ。
話し声はでかいし…。
落ち着かんなぁ、と思いつつ、一通り、オランダ広場を見学する。
ざっと見て、丘の上のセントポール教会へ。
この丘から、遠くに待望のマラッカ海峡を望む。
おお、これが、マラッカ海峡…………。
うん、海だね。
いやいや、わかってましたとも、ただの海だってことはね。
でもま、わかってても、確認せずにはおられない事ってもんが、あんでしょう。
これは、小職的にはそういった類のものの一つなのでした。
今回の旅の最大の目的、達成。
ついでに、周辺も見て回ろうっと。
サンチャゴ砦をバックに記念写真を撮る地元ピーポー
マラッカ川
オシャレな店も多いとか
チャイナタウンのジョンカーストリート入口
世界中、チャイナタウンはどこにでもありますな
チェン・フン・テン寺院(青雲亭)
寺院内部
暑いし、これだけ見ただけでも疲れるものである。
一応、見るべきものは見たということで、思ったよりずっと短時間であったが、マラッカを後にし、クアラルンプールに戻ることにした。
しかし、マラッカはあんまりおもしろい観光地とは、感じなかった、な。
観光客(中国人)がもっと少なければ、また違った印象になったかもしんない。
続く
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